交通事故賠償>後遺症慰謝料をガッツリ頂くコツ

前章の補足ですが、将来の収入の遺失分の元となるのが現在の収入です。
収入が比較的低い場合は、賃金センサス　といって全国平均年収を使って
計算をします。

私の場合、たまたまですが前年度の確定申告は低かったのですが、事故当時
新たなプロジェクトに参加しており長期安定が見込まれていたのですが
保険会社は事故当時の仕事を認めず、あくまで前年の低所得額にしがみついていました。
現行の収入を主張しつつ、苦労の末「賃金センサス」に落ち着きました。

請求は始めは最大値を提示します。　相手は最小値します。
何らかの根拠のある金額が落とし所なのです。
これ以上は下げられない、という最低ラインを固守しつつ時には、譲歩も必要です。

前章の後遺症遺失利益と同様に後遺症を残した場合に
精神的・肉体的な苦痛に対する補償として支払われるのが、
「後遺症慰謝料」です。

同様に認定された後遺症等級によって金額も決められていますから
もっとも争う余地のない部分です。

しかし、後遺症の認定はあるとなしでは大違いですから
できるだけ有利に認められるようによく知っておくべきです。

これが今回の交渉では金額に大きな意味を占めることとなったのです。
最後に公開する示談金明細をお楽しみに。